工場について

奥田染工場の強みは
消費地に近い東京産地が育んだ技術とデザインの蓄積にあります。
多様な技術 × デザイン理解 × 産地連携を活かした開発が可能です。

多様な技術

単一技術による生産効率化された工場が多い中、東京に立地し数多くのトップブランドの要求による技術開発により、多様で貴重な独自技術を数多く保有しています。 繊維産地であった八王子にあった貴重な染色技術の数々もまた受け継ぎ保有しています。 単一の染料への知識だけではなく、どんな場面にも対応できるように、材料庫には素材別、加工別の一般及び稀少染料全般、顔料全般、特殊加工全般の材料を揃えています。

デザイン理解

ものづくりの生産現場が、大量生産化されていく中、デザインと生産現場の距離は離れていきました。 そうした現状を危惧した先代は、弊社の生産現場に足を運ぶことを若いデザイナーたちに求め、仕事を受け入れました。 そうして、直接デザイナーとやりとりする中で、デザイナーの現場への理解だけではなく、職人のデザイナーへの理解も進みました。 多くの職人はデザインへの理解に乏しかったり、新しい技術を押しつけてしまったりしてしまいます。弊社ではブランドの傾向や、プロジェクトのコンセプトを汲み取ることからはじめ、杓子定規ではない、最良の染色方法を提案します。

産地連携

織物のまち、八王子が繊維産地として衰退する中、また全国的にもものづくりが衰退する中、東京のデザイナーとともに全国産地を巡りました。 日本には地域地域の特色があり、その地域でこそ培われた貴重な技術がありました。 また現場にはたくさんの魅力的な技術者がいました。 染色技術だけではなく、素材を知るからこそ出来る染色があると考えます。各地域の特色が生きる素材仕入れやオリジナル開発が行えます。 素材と染色の組み合わせによって、コンセプトにあった新しい布を生み出します。

工場の設備

染料場:調色、テストサンプル

板場:顔料板場(熱板) 15m×4(50cm幅) 28m×2(115cm幅) 26m×2(150cm幅) 染料板場(熱板) 26m×2(120cm幅)

蒸し場:蒸箱、ベーキングボックス、プレス機

洗い場:水洗機、手洗い水槽、生地巻き機

その他:紗張り機、感光台など

工場の風景